これまでの健康診断内容の項目についてのコラムで，いろいろなお話しをいたしました。数値の見かたを覚えることによって，ご自身の健康意識が高まります。たくさん項目があって覚えられないというかたでも大丈夫です。コラムを印刷しておいて，健康診断の用紙を片手に確認するだけでも，健康への意識は高まりますよ。

　さて，今回からは「○○が気になる！」というかたのために，どうすれば良いのかをお伝えしていこうと思います。東京中央メディカルクリニック理事長の白川太郎先生のQ&Aも交えてお話しします。

　１つめは，「高血圧が気になる！」というかた。
　血圧を下げる方法がわからないから，困ってしまい，高血圧になってしまうのですよね。
　まず，食べ物は野菜や果物を積極的に，脂肪は控えめにすることで，肥満を解消し，血中の状態を良くすることに繋がります。
　次に，ウォーキングなど軽い有酸素運動を，１日に合計して30分程度行なうのが理想的です。しかし，肥満が原因で膝や腰が痛むようなかたは，痛みが強くなってしまう恐れもあるため，あまり運動を積極的に行なうのは控えたほうが良いでしょう。
　加えて，血流に影響を与えるお酒・煙草はもちろん良くありません。節酒，禁煙は基本中の基本です。この機会に，お酒を飲む量を見直し，禁煙外来なども利用して禁煙にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


Ｑ．有酸素運動は本当に高血圧に効くのでしょうか？

Ａ．有酸素運動を適度に取り入れることは，大変有効と考えますが，やり過ぎは禁物です。特に，高負荷のかかる有酸素運動が過ぎると，逆に健康被害が出てくる可能性もあるので，特に異常値のあるかたは専門家に相談しましょう。（白川先生）


Ｑ．血圧を下げるには，塩分を減らすのが良いとありますが，どれくらい減らせば良いのでしょうか？

Ａ．日本高血圧学会のガイドラインには，１日６ｇ以下とありますが，実際には個人の体質によって異なるものです。塩分が多めの食事を摂って「むくみ」や「ぼーっとする」などの症状があるかたは，塩分を避ける必要があります。（白川先生）

　いかがでしたか？　健康診断項目の内容についてお読みくださった方々の中には，参考になると思われます。ぜひ，ご活用くださいませ。健康診断で「高血圧だから痩せるように」と言われてしまったかた，メディケアの初回無料カウンセリングにお気軽にお越しくださいませ。スタッフ一同，心よりお待ち申し上げております。