メディケアコラム

健康診断項目の内容 血糖・腎機能編

 前回は,「検尿・腎機能・便潜血」について,お話しいたしました。特に「腎機能」については,今からでも参考にしてみようと思われたかたがいらっしゃると嬉しい限りです。

 さて,今回は「血糖」と,「胃機能」についてお話しいたします。

 1つめは,「血糖」です。これには2種類あります。
 まずは「血糖値」についてです。
 これは,血液中のブドウ糖の量です。糖尿病の指標とされています。通常は一定範囲の濃度に保たれています。しかし,インスリンが不足したり作用が低下したりすると,血中のブドウ糖が増えます。
 基準値は「空腹時99mg/dl以下」とされています。この基準値より高い場合は,糖尿病,膵臓疾病,膵臓がん,ホルモン異常などが考えられます。

 次は,「HbA1c」についてです。
 これは,赤血球に含まれるヘモグロビンがブドウ糖と結びついたものの一部を測定します。「HbA1c」は,過去2ヶ月の血糖の状況がわかります。そのため,糖尿病の正しい診断のためにも必須項目です。
 基準値は「5.5%以下」とされています。この基準値より高いと,糖尿病の悪化,糖尿病性腎症,網膜症,神経症などが疑われます。

 2つめは「胃機能」です。これも,2種類あります。
 まずは,「胃部X線」についてです。
 これは,バリウムを飲んで胃の内部の状態を撮影するものです。画像による診断なので,良性・悪性の診断は出来ません。しかし,形や部位で明らかな良性,悪性に変化する可能性は判ります。
 基準値は,「正常」です。正常でない場合は,食道炎,胃炎,胃潰瘍,十二指腸潰瘍,ポリープなどの恐れが考えられます。  

 次は,「ピロリ菌(抗ヘリコバクターピロリ)」についてです。
 これは,血液や尿から胃がんや潰瘍の原因となるピロリ菌の抗体の有無を調べます。菌を除くためには,7日間の服薬によって行われます。
 基準値は「10U/ml未満」とされています。この基準値より高い場合,胃炎,胃潰瘍,十二指腸潰瘍,胃がんなどが疑われます。
 いかがでしたか? これで,血液検査項目の内容については以上です。1回読み流しただけでは,なかなか覚えにくいと思います。ですので,これはご自身の検査結果を片手に読み進めていっていただけると解りやすいのではないでしょうか。覚えられることも多いでしょう。ぜひ,ご自身の身体を大切になさり,健康を維持してくださいね。改善点が見つかったかたは,何をどうすれば良いのか,ご相談されることもお勧めしております。

 メディケアでは,ただ痩せるだけではなく,血液検査を通して,身体の内側から綺麗になっていただこうと考えています。少しでも話を聞いてみたいと思われたかたは,初回無料カウンセリングでお待ちしておりますので,お気軽にご予約をなさってください。

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