メディケアコラム

健康診断項目の内容 血液一般編

 前回は脂質の項目について,お話しをいたしました。なかなか覚えられないかたもいらっしゃることでしょう。何度もお読みくださり,覚えていただけると,ご自身のお身体の健康状態をいつでも把握することが出来るので便利ですよ。

 さて,今回は「血液一般」についてお話ししましょう。
 血液一般の項目は,3つあります。聞いたこともある名前が多いと思いますので,気を楽にしてお読みください。

 最初は,「赤血球数」です。
 これはよく耳にすると思われます。ご存じの通り,貧血の有無を調べる項目です。
 基準値は,男性の場合は「400~540×104/μl」,女性の場合は「380~490×104/μl」とされています。この数値が低いと,貧血やビタミンB12欠乏症,痔,子宮筋腫になりやすいと言われています。反対に,この数値が高いと,血栓ができやすく,動脈硬化になりやすい多血症という病気が疑われます。

 次は,「ヘモグロビン(Hb)」です。
 これもよく耳にしますね。ヘモグロビンは鉄とタンパク質が結合した物質です。この物質が,赤血球の機能上で最重要な酸素の運搬を担います。
 基準値は,男性の場合は「12.0~16.2g/dl」,女性の場合は「11.4~14.7g/dl」とされています。この数値の低さが,貧血の指標となります。また,鉄欠乏症貧血,再生不良性貧血,溶血性貧血,出血原因貧血などの疑いがあります。反対に,この数値が高い場合は,多血症が疑われます。

 最後に,「ヘマトクリット(Ht)」です。
 これはなかなかピンとこないかたも多いでしょう。しかしながら,献血マニアのかたは詳しいかもしれませんね。これは,一定血液量に対する赤血球の割合を示します。
 基準値は,男性の場合は「36.0~48.6%」,女性の場合は「34.2~44.1%」とされています。この数値が低いと,血が薄い状態です。特に貧血のかたは,この値が低いのが特徴です。また,低い数値の場合は,鉄欠乏性貧血,再生不良性貧血,溶血性貧血,出血原因貧血などの恐れがあります。逆に,この数値が高い場合は,喫煙やストレスによる多血症の疑いが考えられます。

 いかがでしたか? 血液一般というだけあって,簡単な血液検査でも調べられる項目です。そのため,この項目や言葉を目にする機会も多いでしょう。これだけでも覚えておくと,採血結果を渡されたときに,自分で簡単な判断ができるので便利ですよ。

   メディケアでも,血液一般の数値は重要視しています。なぜ重要視しているのか。そのようなお話しも患者さまにはしています。基本的なことから覚えていきたいかたは,まずは初回無料カウンセリングにお越しください。スタッフ一同,お待ちしております。

過去の記事

全て見る