いよいよ，リオオリンピックが始まりましたね。

　 オリンピックは開催期間が長いので，日本代表選手にとっては，物凄いプレッシャーがかかります。それと同時に，疲労が蓄積されていく期間でもあります。

　そこで，国際問題となってくるもののひとつに，選手たちの食事面が挙げられます。体重をコントロールしなければならない競技に出場する彼らにとって，食事がいかに重要であるかは，充分にお解りになるかと思われます。いくら300以上の，世界各国の料理がビュッフェ形式で並ぶとはいえ，開催国ならではの味があります。味付けひとつとっても，すべてが日本人の身体に適したものとは言えないのが現状です。

　食べるという行為は，本能を満たし，リラックスできる効果があります。リラックスできないと，脳が疲れてしまうのです。味の良し悪しや好みは別として，「おふくろの味」という言葉があるように，日本人に適した，ホッとする味があります。心が落ち着く味を堪能することで，精神的な疲労や，本能の疲れを癒す効果があるのです。

　また，気候も関係してきます。自身の置かれている環境を把握することは，体調管理をするうえでも重要なことなのです。本能が疲れているときに，真っ先に表れやすいのは，睡眠の質の低下です。寝ているはずなのに，朝の目覚めが良くない…。このような症状が見られたら，精神的な疲労が溜まっている恐れがあります。

　様々な要因がありますが，食事が精神的な面を支えていると言っても，過言ではありません。これらのような問題は，オリンピックだけではなくて，お盆休みなどの長期休暇でも同じことが言えます。

　ちなみに，リオオリンピックでは，日本人専用の，日本人にとって最高の食事環境を提供してくれる施設である，ハイパフォーマンスセンターがあります。お湯が出ないリオの選手村と違って，バスタブがあることが嬉しいでしょうね。疲労度のコンディションチェック，疲労回復に効果のある炭酸泉，リラクゼーションスペース，減量のためのサウナなどの存在が公表されています。

　疲労度をチェックしたら栄養士と相談して，疲労回復するための「高タンパク」「高エネルギー」「低脂肪」などに特化した和食の中から選べるシステムがあるそうです。シェフも栄養管理士も日本人とのことで，より自身に合った食事が提供されるため，本能も精神面も満足感を得られるでしょう。

　プレッシャーを背負っている選手たちも，食事管理を徹底して行なえているのです。そう考えると，ダイエットしたい我々も食事コントロールでは負けていられませんね。

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