メディケアコラム
ダイエット中に気をつけたい0カロリー(ゼロカロリー)食品の落とし穴
ダイエットを意識している人もそうでない人も、太りたくないという気持ちは、誰もが
持っていることでしょう。そんなとき、「カロリーオフ」や「ゼロカロリー」と書かれた
食品やお菓子を見ると、つい手に取ってしまいがちです。
しかし、ゼロカロリーなものには、とんでもない落とし穴があるのです。
一つは、「ゼロ」といっても「カロリーがまったくない」ということではありません。
食品などのラベルに書いてあるカロリーなどの栄養表示は、厚生労働省の基準で、
100ミリリットルあたり5キロカロリー未満であれば、「カロリーゼロ(無)」
「ノンカロリー」「レス」「フリー」と表示してもいいことになっているのです。
糖質についても、100ミリリットル中0・5グラム未満であれば「糖質ゼロ」と
表示してOKとなっています。
つまり、「ゼロ」と書かれていても、糖質が入っている場合もあるということ。
もっといえば、カロリーゼロだと思い込んで、どんどんゼロカロリーのジュース等を
飲んでいると、すぐに見た目には表れなくても、徐々に太っていく場合があるのです。
例えば、糖質が100ミリリットル中に0・4グラムのものを1リットル飲んだとすると、
合計で4グラムもの糖質を取ったことになります。栄養成分表示に「糖質=0」と書かれて
いても、「炭水化物=0・5グラム」と書かれている場合、ここに糖質が含まれています。
大きな文字で書かれた商品名に左右されずに、カロリーについては、
ラベルの栄養成分表示を必ず確認しましょう。
もう一つの落とし穴は、カロリーを低くするために使われている「人口甘味料」です。
食べ物を甘く感じさせるのは、糖分の働きです。そして摂取された糖質は、体内でエネ
ルギーに換わります。でも、摂り過ぎると、体内に蓄積されて太ってしまうというのが、
健康な体の働きです。
一方、カロリーゼロやオフの食べ物ですが、原材料名に次のような見慣れない名称のも
のがありませんか?
・非糖質系天然甘味料…ステビア
・非糖質系合成甘味料…サッカリン、アスパルテーム
・糖アルコール …ソルビトール、マルチトール
これらはすべて、化学的に合成された甘味成分です。ほんのわずかな量で、砂糖の百倍
~数百倍もの甘さを感じさせてくれるようにできています。
「甘いものを食べたい! でも、太りたくない!」という私たちの願いをかなえてくれ
る夢のような商品にも思えます。もしそのようなものがあれば、世の中のすべての人が
肥満に悩まなくてもよくなります。ここに、落とし穴があるのです。
通常の糖質が含まれた食事の場合、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが
血液中の糖質を細胞に取り込み、エネルギーに換えます。でも、人工甘味料は甘みを感じ
させる成分だけで、エネルギーに換わる物質はありません。
そのため、体がエネルギーを求めて、食欲が増加してしまいがちなのです。
また、分泌しても働く必要がない状態が続くと、インスリンを分泌する機能が衰えて
いってしまいます。本当の糖質を摂取したとしても、インスリンが分泌されず、
エネルギーに換えられなくなっていきます。
その結果、どうなるでしょう。分解されてエネルギーにならなかった糖質は、
体内に蓄えられてしまい、太ることにつながってしまいます。
ゼロカロリー食品は決してダイエットの救世主ではないのです。
※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
(2014年)をWebにて転載したものです。
持っていることでしょう。そんなとき、「カロリーオフ」や「ゼロカロリー」と書かれた
食品やお菓子を見ると、つい手に取ってしまいがちです。
しかし、ゼロカロリーなものには、とんでもない落とし穴があるのです。
一つは、「ゼロ」といっても「カロリーがまったくない」ということではありません。
食品などのラベルに書いてあるカロリーなどの栄養表示は、厚生労働省の基準で、
100ミリリットルあたり5キロカロリー未満であれば、「カロリーゼロ(無)」
「ノンカロリー」「レス」「フリー」と表示してもいいことになっているのです。
糖質についても、100ミリリットル中0・5グラム未満であれば「糖質ゼロ」と
表示してOKとなっています。
つまり、「ゼロ」と書かれていても、糖質が入っている場合もあるということ。
もっといえば、カロリーゼロだと思い込んで、どんどんゼロカロリーのジュース等を
飲んでいると、すぐに見た目には表れなくても、徐々に太っていく場合があるのです。
例えば、糖質が100ミリリットル中に0・4グラムのものを1リットル飲んだとすると、
合計で4グラムもの糖質を取ったことになります。栄養成分表示に「糖質=0」と書かれて
いても、「炭水化物=0・5グラム」と書かれている場合、ここに糖質が含まれています。
大きな文字で書かれた商品名に左右されずに、カロリーについては、
ラベルの栄養成分表示を必ず確認しましょう。
もう一つの落とし穴は、カロリーを低くするために使われている「人口甘味料」です。
食べ物を甘く感じさせるのは、糖分の働きです。そして摂取された糖質は、体内でエネ
ルギーに換わります。でも、摂り過ぎると、体内に蓄積されて太ってしまうというのが、
健康な体の働きです。
一方、カロリーゼロやオフの食べ物ですが、原材料名に次のような見慣れない名称のも
のがありませんか?
・非糖質系天然甘味料…ステビア
・非糖質系合成甘味料…サッカリン、アスパルテーム
・糖アルコール …ソルビトール、マルチトール
これらはすべて、化学的に合成された甘味成分です。ほんのわずかな量で、砂糖の百倍
~数百倍もの甘さを感じさせてくれるようにできています。
「甘いものを食べたい! でも、太りたくない!」という私たちの願いをかなえてくれ
る夢のような商品にも思えます。もしそのようなものがあれば、世の中のすべての人が
肥満に悩まなくてもよくなります。ここに、落とし穴があるのです。
通常の糖質が含まれた食事の場合、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが
血液中の糖質を細胞に取り込み、エネルギーに換えます。でも、人工甘味料は甘みを感じ
させる成分だけで、エネルギーに換わる物質はありません。
そのため、体がエネルギーを求めて、食欲が増加してしまいがちなのです。
また、分泌しても働く必要がない状態が続くと、インスリンを分泌する機能が衰えて
いってしまいます。本当の糖質を摂取したとしても、インスリンが分泌されず、
エネルギーに換えられなくなっていきます。
その結果、どうなるでしょう。分解されてエネルギーにならなかった糖質は、
体内に蓄えられてしまい、太ることにつながってしまいます。
ゼロカロリー食品は決してダイエットの救世主ではないのです。
※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
(2014年)をWebにて転載したものです。