一食だけ、寒天に置き換える。あるいは、高たんぱく・低カロリーのシェイクに置き換える。
こうした代替食品のダイエットも人気です。
消費カロリーよりも摂取カロリーが低くなれば体重は落ちますので、肥満解消には役に
立つと思います。

ただし、長く続けることができるでしょうか？　一生、その代替食品を食べ続けられるでしょうか？
私たちの生活の基本は、三度の食事をしっかりとおいしくいただくことです。一食だけ
ドロドロした液体に置き換える、といった生活パターンを生涯続けるのは無理があるように思います。
やめた途端、元の体重に戻ってしまう可能性も多いでしょう。
少し前になりますが、寒天ダイエットが流行しました。
低カロリー、しかも食物繊維の多い寒天で満腹感を得ようというものです。
寒天を食べても飽きないという人ならいいかもしれませんが、いつまでも食べ続ける
ことはできないでしょう。しかも、寒天の代わりにお寿司や焼肉などを食べたとき、寒天で
大きくなった胃袋を満たすために、どれだけの量を食べれば満足感を得られるでしょうか。
一食だけに偏ったダイエットは栄養のバランスを崩す危険もあります。寒天は食物繊維が豊富ですので、
これだけを食べていると、必要な栄養素の吸収も妨げる恐れがあります。
もちろん、やめたときのリバウンドの危険性も否めません。


※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
 （2014年）をWebにて転載したものです。