メディケアコラム
【管理栄養士監修】ダイエットでリバウンドする4つの原因とメカニズム
せっかく減量に成功したのに、ダイエット後に元の体重、あるいはそれ以上に増えてしまう「リバウンド」。ダイエットに挑戦した日本人のうち、6割以上はリバウンド経験者だと言われています。
その理由はどこにあるのでしょうか。今回は、当院の管理栄養士監修のもと、リバウンドの4つの原因とメカニズム、そして対処法を紹介します。
多くのリバウンドに共通する原因は、急激なダイエットです。一気に減らされた体重は、見せかけの体重に過ぎません。当院ではこれを「表面体重」と呼んでいます。表面体重をいくら落としても、必ずと言っていいほどリバウンドします。
こんな経験をしたことはないでしょうか。「断食をして一時的に体重は落ちたものの、いつもの生活に戻った途端、元に戻ってしまった」。これは、体重を管理する脳や体のシステムが、体重の減少に追いつかず、以前の状態に戻ろうとするから。つまり、体は表面体重を、基本の体重として記憶していないということです。
このメカニズムを裏付けるのが、「ホメオスタシス」という機能です。ホメオスタシスとは、心身の状態を一定に保たせる機能のこと。この働きによって、体は血圧や体温を維持したり、傷を効率的に修復したりできるのです。
たとえば、高熱を出したとします。すると、脳は「このままではまずい」と察知して、自ら発汗を促し、体温を平熱に戻そうとしますよね。これこそがホメオスタシスの機能。人間は危機管理機能を備えており、本能的に生命を守ろうとしているのです。
この仕組みをダイエットに置き換えてみましょう。突然の断食による減量は、体にとって異常事態です。一時的に体重は減っても、体はそれを危機と判断し、元の体重に戻そうとします。そのため、ダイエット後の食事は脂肪に変換されやすくなります。
同じことは、短期間での集中的な食事制限にも言えます。体は食事制限によってエネルギーを摂取できないと、エネルギーの消費を抑えて“省エネ運転”を始めます。それに慣れた体は、ダイエット後も省エネ運転を続けるため、脂肪をため込みやすくなるでしょう。
大切なのは、無理なダイエットをしないこと。過度な食事制限に頼るのではなく、正しい食生活を送ることで理想の肉体を目指しましょう。
食事量を減らすと、満腹感に変化が生まれます。満腹中枢を刺激する「レプチン」の分泌が低下し、あまり満腹感を得られなくなるのです。その状態でダイエットを中断し、元の食事量に戻すと、食べても満足できずについ食べ過ぎてしまいます。
レプチンが適正量に戻るには、約1ヶ月の時間を要します。リバウンドするには十分すぎる期間です。
そもそもレプチンは、脂質の吸収によって分泌されるホルモン。ダイエット中に低下するのは、過剰な食事制限で脂質不足に陥るからです。ダイエット中でもバランスの良い食事を心がけることで、レプチンによるリバウンドは防止できます。
最もポピュラーな原因は、ストレスによる過食でしょう。ダイエット中に我慢していた反動で、爆発的に食べてしまうケースです。
ストレスは、意識と本能が一致しない時に発生します。ダイエット中に「食べてはいけない」と理性を囁くのは意識で、「食べたい」と食欲に突っ走るのは本能です。意識を無視して食べてしまうと、その罪悪感がストレスになり、また食べてしまいます。
ストレスを抱えながらダイエットすると、リバウンドへの階段を着実に上ることになるのです。
このサイクルを抜け出すには、食欲に負けても自分を許すこと。また、食以外の趣味などに没頭し、本能を満足させることも大切です。好きなことを楽しむと、セロトニンやノルアドレナリンといった「食欲調整ホルモン」が分泌され、食欲の暴走を抑えられます。
このように、リバウンドに至る原因の大半は、短期間での急激なダイエット。ストレスによる反動はもちろんのこと、体質が知らないうちに変化し、太りやすくなっていることは少なくありません。
当院では、「正しい食生活を営めば、自ずと痩せていける」をモットーに、食事制限ではなく食事改善によるダイエットを提案しています。リバウンドにお悩みの方は、いちど無料のカウンセリングにお越しください。
その理由はどこにあるのでしょうか。今回は、当院の管理栄養士監修のもと、リバウンドの4つの原因とメカニズム、そして対処法を紹介します。
1. 急激に減った体重は「表面体重」に過ぎない
多くのリバウンドに共通する原因は、急激なダイエットです。一気に減らされた体重は、見せかけの体重に過ぎません。当院ではこれを「表面体重」と呼んでいます。表面体重をいくら落としても、必ずと言っていいほどリバウンドします。
こんな経験をしたことはないでしょうか。「断食をして一時的に体重は落ちたものの、いつもの生活に戻った途端、元に戻ってしまった」。これは、体重を管理する脳や体のシステムが、体重の減少に追いつかず、以前の状態に戻ろうとするから。つまり、体は表面体重を、基本の体重として記憶していないということです。
2. 「ホメオスタシス」の機能が急激な減量をセーブ
このメカニズムを裏付けるのが、「ホメオスタシス」という機能です。ホメオスタシスとは、心身の状態を一定に保たせる機能のこと。この働きによって、体は血圧や体温を維持したり、傷を効率的に修復したりできるのです。
たとえば、高熱を出したとします。すると、脳は「このままではまずい」と察知して、自ら発汗を促し、体温を平熱に戻そうとしますよね。これこそがホメオスタシスの機能。人間は危機管理機能を備えており、本能的に生命を守ろうとしているのです。
この仕組みをダイエットに置き換えてみましょう。突然の断食による減量は、体にとって異常事態です。一時的に体重は減っても、体はそれを危機と判断し、元の体重に戻そうとします。そのため、ダイエット後の食事は脂肪に変換されやすくなります。
同じことは、短期間での集中的な食事制限にも言えます。体は食事制限によってエネルギーを摂取できないと、エネルギーの消費を抑えて“省エネ運転”を始めます。それに慣れた体は、ダイエット後も省エネ運転を続けるため、脂肪をため込みやすくなるでしょう。
大切なのは、無理なダイエットをしないこと。過度な食事制限に頼るのではなく、正しい食生活を送ることで理想の肉体を目指しましょう。
3. レプチン不足による満腹感の低下
食事量を減らすと、満腹感に変化が生まれます。満腹中枢を刺激する「レプチン」の分泌が低下し、あまり満腹感を得られなくなるのです。その状態でダイエットを中断し、元の食事量に戻すと、食べても満足できずについ食べ過ぎてしまいます。
レプチンが適正量に戻るには、約1ヶ月の時間を要します。リバウンドするには十分すぎる期間です。
そもそもレプチンは、脂質の吸収によって分泌されるホルモン。ダイエット中に低下するのは、過剰な食事制限で脂質不足に陥るからです。ダイエット中でもバランスの良い食事を心がけることで、レプチンによるリバウンドは防止できます。
4. ストレスの反動によるリバウンド
最もポピュラーな原因は、ストレスによる過食でしょう。ダイエット中に我慢していた反動で、爆発的に食べてしまうケースです。
ストレスは、意識と本能が一致しない時に発生します。ダイエット中に「食べてはいけない」と理性を囁くのは意識で、「食べたい」と食欲に突っ走るのは本能です。意識を無視して食べてしまうと、その罪悪感がストレスになり、また食べてしまいます。
ストレスを抱えながらダイエットすると、リバウンドへの階段を着実に上ることになるのです。
肥満になる人のサイクル
- 意識が「食べてはいけない」と思う
- 本能を満たすため、意識を無視して食べてしまう
- 意識が食べてしまったことを後悔する
- ストレスになる
- ストレスに対処する神経伝達物質も減少し、さらにストレスを感じる
- 本能が満たされなくなり、「食べたい」と思う
- また食べてしまい、ストレスになる
このサイクルを抜け出すには、食欲に負けても自分を許すこと。また、食以外の趣味などに没頭し、本能を満足させることも大切です。好きなことを楽しむと、セロトニンやノルアドレナリンといった「食欲調整ホルモン」が分泌され、食欲の暴走を抑えられます。
リバウンドの原因は急激なダイエット。正しい食生活を営めば、自ずと痩せていける
このように、リバウンドに至る原因の大半は、短期間での急激なダイエット。ストレスによる反動はもちろんのこと、体質が知らないうちに変化し、太りやすくなっていることは少なくありません。
当院では、「正しい食生活を営めば、自ずと痩せていける」をモットーに、食事制限ではなく食事改善によるダイエットを提案しています。リバウンドにお悩みの方は、いちど無料のカウンセリングにお越しください。