ストレスがあると血糖値が上がる
血糖値というのは、炭水化物や糖分を摂ったときに上がりますが、
食べなくても血糖値が上がるときがあることがわかったそうです。
というのは、ストレスがあると血糖値が上がるというものです。
食後に血糖値が上がるのは、消化によって炭水化物が
ブドウ糖などに変わり、それが吸収されて血液中に流れるから。
ところがストレスを感じたりする場合、ブドウ糖が必要になるので、
インスリンが血糖値を上げるスイッチも入れます。
このブドウ糖がどこから来るかというと、実は肝臓からでてくるんです。
ところが肝臓が正常でないと、太ってなくても高血糖状態になります。
肝臓というのは、ブドウ糖を蓄えて血糖値をコントロールしているところです。
ブドウ糖が肝臓に溜まってくると、
インスリンはブドウ糖2単位を脂肪1単位にまとめて、
ブドウ糖を蓄えるスペースを作る。
さらにそのスペースが埋まってしまうと、
内臓脂肪などのカタチで糖分を蓄えるという事になります。
つまり
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糖分を肝臓に蓄える
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さらに糖分が増えれば、肝臓で脂肪に作り替える
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肝臓が脂肪でいっぱいになったら内臓脂肪などで蓄える
という順序で、人間の身体は糖分を蓄えるわけです。
なので、
太っていなくても肝臓が脂肪肝になっていれば、高血糖状態になってしまうと言う事なんですね。
そして肝臓以外にも、一時的に脂肪を蓄える部分があります。
それはどこかというと、筋肉です。
高カロリーの食事を続けると、脂肪は肝臓に溜まり、
そのあと筋肉の中にその4倍ほどの量が蓄えられるといいます。
ブドウ糖や脂肪が肝臓に溜まるのは、すぐに使える状態にしておくため。
その次に筋肉に溜まるのは、筋肉で使えるようにするためです。
つまり脂肪肝ならぬ、脂肪筋になっているわけ。
こういう状態になると、いつ高血糖になるやも知れないリスクがあります。
コレを予防するには、1時間の有酸素運動が必要です。
歩く程度の速度のスロージョギングで、脂肪筋の脂肪を減らす事ができます。
低脂肪食と、1時間の有酸素運動を十日ほど続けると、
肝臓や筋肉の脂肪を10%減らせるということなので、
いかに日常の軽い運動が健康に良いかってことになりますね。