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健康診断の基本を知りましょう 後編

 年に1度の一般健康診断は,労働安全衛生規則第44条により,法律で義務付けられているものです。しかしながら,健康診断の基本を知らなければ,意味がありません。

 そこで,前編に引き続き,後編をお送りします。

6.身体測定でわかること
 身長が低いのに体重が重い,つまり,太り過ぎの場合は,高血圧や脂肪肝,胆石,糖尿病の疑いがあります。身長が高いのに体重が少ない,つまり,痩せ過ぎの場合は,栄養不足や免疫力低下などが起こりやすくなります。極端に体重が減っている場合は,深刻な病気のときもあるので,専門医への受診が必要となります。

7.胸部X線検査でわかること
 肺にX線をあて,肺の疾患を判断するのに有効です。肺結核,肺炎などでは,白い影として映り,気胸,肺気腫などの病気のあるところは,空気が多くなるため黒く映ります。一緒に心臓や大血管も映るので,心筋梗塞など心臓が拡大する病気が見つかるきっかけにもなります。

8.血圧検査でわかること
 全身に血液を送るためには一定の血圧が不可欠であるが,必要以上に高い場合,高血圧と診断されます。高い血圧が心臓や血管に負担を与え続けていると,脳血管障害や心疾患,腎障害をもたらす危険性が高くなります。その多くは,高血圧に伴う動脈硬化の進展が原因ともいわれています。

◎メタボリックシンドローム
 腹回りに脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満に加え,高血圧,高血糖,脂質異常の中で,2つ異常を併せ持つ状態を呼ぶ。内臓脂肪が過剰にたまると,糖尿病や高血圧症,高脂血症といった生活習慣病を併発しやすく,動脈硬化も急速に進行していきます。現在,40歳以上の3人に1人が該当するといわれています。

 メタボリックシンドロームの診断基準
必須項目
 ・へその高さにおいて内臓脂肪面積が男女とも100cm2以上。
  (または,ウエスト周りが男性85cm以上,女性90cm以上)

以下の2つ以上に該当
 ・最高血圧が130mmHg以上
  または,最低血圧が85mmHg以上
 ・空腹時の血糖値が110mg/dl以上
 ・中性脂肪(TG)が150mg/dl以上
  またはHDLコレステロールが40mg/dl未満

(※メタボリックシンドローム診断基準委員会「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」より)

 メタボリックシンドロームは動脈硬化を起こしやすい状態なのです。だからこそ,自覚があるかないかも重要ポイントです。

 いかがでしたか? 前編と後編を合わせて,健康診断の基本をしっかり学んでいただけたと思います。メディケアでは,このような話もして患者さまと一緒に進めていきます。
 少しでも気になったかたは,ぜひ,お気軽に初回無料カウンセリングにいらしてください。スタッフ一同,お待ち申し上げております。

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