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メディケアコラム

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ストレスに免疫力をつけましょう

 あなたは,ストレスに耐性や免疫といったものが備わっていると思っていますか? 頭ではストレスに耐えなければならないと解っていても,その対処方法を知っているのとそうでないのとでは大違いです。

 そこで,今回は「ストレス免疫訓練」について,お話ししましょう。
 このストレス免疫訓練とは,ストレスへの対処方法を積極的に,ストレスへの免疫を増強する方法です。
 もし,人が事前に軽めのストレッサ―にさらされる機会があり,それを上手く乗り切るという経験をしていたならば,これに似た,幾分強めのストレッサ―に出くわしても,上手く対処することが出来るでしょう。認知行動療法の開拓者の1人であるD.マイケンバウム(1977)は,生物学における免疫の概念をストレス・モデルに取り入れ,ストレス免疫訓練を開発しました。
 さて,その訓練の方法は,3つの段階に分けられます。最初の教育的段階では,治療者とクライアントがストレス問題について共通理解を得ることを目的とし,ストレス反応の発生する過程が,平易な言葉で説明されます。クライアントが体験したストレス場面をイメージさせて,そのときの思考や感情を述べさせ,これをもとにストレス場面の身体反応と心理的反応の関係を説明することもあります。段階の終盤には,ストレスは手に負えない大きな固まりではなく,対処可能な1つ1つの部分でできている,という捉えたかたが示されます。また,ストレスを迎え撃つ準備をして,対決し,打ちのめされることもあるでしょうが,上手く対処できたときには自己強化することが大切なのです。
 第2段階はリハーサル段階と呼ばれ,具体的なストレス対処スキルを獲得する段階です。ストレッサ―に関する知識を増やして,思い込みや諦めを少なくし,逃げ道を準備してストレッサ―に直面する恐怖心を低減し,身体的リラクセーションによって生理的覚醒を低下させます。認知的対処スキルとして,「ストレッサ―に備えているとき」「対決のとき」「打ちのめされたとき」「自己強化のとき」に用いる自己陳述を用意し,リハーサルを行ないます。
 第3段階では,学習した対処スキルを実際のストレス場面で使ってみましょう。ストレッサ―にさらされた状況で,対処スキルを使ってみながら,自分にとって効果あるストレス対処方法を,クライアント自身が明らかにしていくのです。

 あなた自身も,ストレスへの免疫を増強すると,日常生活において心が軽くなっていきます。ダイエットに関してもストレスが天敵ですので,あなたなりの対処法を見つけていきましょう。特にダイエットでストレスを抱えそうなかた,メディケアの初回無料カウンセリングにぜひお越しください。

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