肉や魚を含む第2群も、カロリーという点からいえば高いのですが、第4群との一番の違いは栄養密度の高さ。栄養の密度の高いものほどカロリーが高くなっています。
「素材の味の濃いものほど、高カロリー」と覚えておけば、ほぼ間違いありません。
【肉類、魚類のカロリーの高さの順番】
肉類 : 牛肉 → 豚肉 → 鶏肉
魚介類 : 赤身 → 白身 → イカ・エビ
ただし、同じ種類でも、部位によってカロリーや栄養素が変わってきます。マグロの場合で見ていきましょう。
カロリーは、トロの部位は赤身の3倍あります。栄養素の面では、トロに含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、共に血液をサラサラにする働きがあることが知られています。
赤身には、たんぱく質や肝臓の働きを助けるタウリンが入っていますし、血合いには血液のもとになる鉄分やビタミンBが多く含まれています。
この第2群で得られる栄養素は、体のもとをつくる食品ですから、カロリーを気にして減らしてしまうと、肌のツヤや潤いが不足するだけでなく、体全体のバランスが崩れてしまいます。
さらに、忘れられがちなのは第3群の野菜や海藻類です。これらを食べることはとても大切です。「代謝」は、食品を栄養として吸収するためにも、脳や体を動かすためにも大切な働きですが、第3群の栄養素がこの代謝を行うための大きな役割を果たします。
肉や魚から摂取したたんぱく質はアミノ酸に、ご飯やパンの糖類はブドウ糖に変わることによって初めて、脳にも必要な栄養がいくことになります。第3群が不足していると、代謝が進まないので、カロリーが蓄積して、体重が増えることにつながるのです。
※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
(2014年)をWebにて転載したものです。