「朝食を抜いてはいけません」
「三食、きちんと食べなさい」
子どもの頃に言われていたこれらの言葉が、まだ、頭の中に残っていませんか?
でも、これは成長期の子どもに限ってのこと。
大人は、必ずしも「三食とも、きちんと食べなくてもいい」のです。
それぞれの人のライフスタイルによって、朝・昼・夜のどの食事がメインになるかは変わってくると思います。
朝もしっかり食べて、昼も夜も好きなだけ食べていれば、体重が増えてしまうのは当然のこと。
三食きちんと食べること以上に注意すべきは、「食べ過ぎないこと」です。
ここからは、
4群点数法に従って4つのグループから一日に食べる量について、説明してきましょう。
一日分の栄養素を、三食の中で食べればよいのです。つまり、「一日かけてつじつまを合わせる」ということです。
朝昼晩とも、元気いっぱいに、食事を食べられる人は多くないでしょう。
むしろ、「朝はあまり食欲がない」という人も多いでしょう。前日の夕食が遅くて胃が重かったり、寝不足だったり……。でも、コーヒーだけでは脳に栄養がいきませんし、何しろ、体が動き始めません。
そんなときには、フルーツやヨーグルト、野菜を刻んだスープだけでも口にするようにしてみましょう。そして、昼と夜の食事で、たんぱく質や野菜、穀類を食べていくようにすればよいのです。
逆に、昼にしっかりとしたコース料理を食べたり、夜に飲み会があったりすると、ここで大きく「食べ過ぎ」になってしまいます。
この場合は、前後の食事で足りない栄養素を補ったり、軽めに食べるようにして、調整するとよいでしょう。
この場合も注意しなくてはいけないのは、カロリーだけを気にした調整をしないこと。
食べたものを思い出しながら、何が足りなかったかを思い出してみるクセをつけていきましょう。クリームパスタなら、第1群と第4群は足りているでしょうが、第2群と第3群が足りないはず。
お酒を飲んでしまうと、たんぱく質のおつまみに偏りがちですから、足りない野菜を十分に補うようにしましょう。
基本的に、外食の場合は野菜が不足しがちです。できるだけ、野菜メインの料理を選ぶようにするだけでも、摂る栄養素の質が上がってきます。
※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
(2014年)をWebにて転載したものです。