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メディケアコラム

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ストレスが重なると食欲が止まらなくなる


では、なぜ、セロトニンやノルアドレナリンといった食欲調整ホルモンが分泌されなく
なるのでしょうか。二つの原因が考えられます。

一つは、分泌するシステムが壊れて、生産されなくなること。先天的なものか、大きな
ショックを受けたことによります。

二つ目は、ストレスです。人間はストレスがかかると、自分を守るために、セロトニン
やノルアドレナリンなどの神経伝達物質を出して、苦しみや、悲しみ、怒りなどをやわら
げようとします。強いストレスがかかると、分泌されたものが、ストレスを緩和するため
に使われてしまうので、脳内に不足すると考えられます。

私は、2000人以上の肥満の方々を見てきましたが、ほとんどの人がストレスによって
肥満になったと考えられます。

強いストレスを受けたことで、ストレスに対処する神経伝達物質が減ってしまうために、
理性と本能のバランスが取れなくなってしまうのでしょう。つまり、本能が、自分は100%
満たされないことに気づき、この欲望を満たすために、食を求めるようになるのです。
まとめると、次のようになります。

【ストレスが過食につながる過程】
ストレスがかかる
  ↓
ストレスを緩和したり、理性と本能のバランスを取る脳内の神経伝達物質が減る
  ↓
本能を抑える理性の働きが弱まる
  ↓
100%満足させようと本能が暴走する

周囲を見てください。「おいしいものを食べるのが嫌い」という人はいないでしょう。
テレビではしょっちゅうグルメ番組を目にします。食べることは快楽であり、すぐに本能を
満足させてくれます。

ですから、「失恋したらやけ食いする」「上司に叱られたら、うさ晴らしにおいしいものを
食べに行く」という人もいます。ストレスがあると、食べることで発散する人は少なく
ないのです。

食に楽しみを見出すことは悪いことではありませんが、求め過ぎてセーブできないと、
どんどん太ってしまうことになります。

※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
 (2014年)をWebにて転載したものです。


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