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肥満遺伝子の多い日本人に「和食」は優れたダイエット食

2013年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、「『和食』の食文化が自然を尊重す
る日本人の心を表現したものであり、伝統的な社会慣習として世代を超えて受け継がれて
いる」と評価して、無形文化遺産に登録することを決めました。

倹約遺伝子を持つ日本人は、この和食の生活だけを続けていたのなら、ここまで肥満は
増えなかったでしょう。

日本政府は、ユネスコに申請する際に、「和食」の特徴の一つとして、「栄養バランスに
2013年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、「『和食』の食文化が自然を尊重す
る日本人の心を表現したものであり、伝統的な社会慣習として世代を超えて受け継がれて
いる」と評価して、無形文化遺産に登録することを決めました。

倹約遺伝子を持つ日本人は、この和食の生活だけを続けていたのなら、ここまで肥満は
増えなかったでしょう。

日本政府は、ユネスコに申請する際に、「和食」の特徴の一つとして、「栄養バランスに
優れた健康的な食生活」を挙げました。そして、「一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。

また、『うま味』を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、
日本人の長寿、肥満防止に役立っています」
と記しました。日本人には、日本人に合った食事があるのです。

それを忘れて、戦後、倹約遺伝子をあまり持たない欧米人と同じものを食べ始め、使う
エネルギー以上のカロリーを取るようになり、日本人の肥満は進んでいきました。
現代は飽食の時代になり、手を伸ばすとどこにでも食べ物があります。日本は年間50
0万~800万トンもの食品を廃棄しているほど食べ物があふれているのです。

倹約遺伝子を持ち、こうした社会にいれば、太るのも無理はないでしょう。
人間の体というのは、そんなに簡単には変われないものなのです。
そもそも、摂取カロリーが消費カロリーをオーバーすれば、肥満遺伝子に関係なく、誰
だって太ります。

肥満遺伝子が存在するのに対し、やせやすい遺伝子も存在します。日本人は、太りやす
い遺伝子を持っている人が多く、やせやすい遺伝子を持っている人が少ないことも分かっ
てきました。

太りやすくてやせにくい遺伝子が存在するのですから、ダイエットをしても挫折してし
まう人が多いというのはうなずけます。つまり、根気が続かないからやせないのではない、
ということです。
 

※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
 (2014年)をWebにて転載したものです。


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